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獣医師の転職体験談|公務員→臨床→公務員→畜産、3回転職した私の全記録

保健所→NOSAI(産業動物臨床)→家畜保健衛生所→畜産関係。3回の転職を経験した現役獣医師ゆっけが、それぞれの転職の理由・進め方・しくじりを正直に公開。「転々としてるのは逃げ?」と悩んだ末にたどり着いた答えまで、全部書きます。

📅14分で読めます
#転職体験談#公務員獣医師#産業動物#キャリア#リアル
獣医師の転職体験談|公務員→臨床→公務員→畜産、3回転職した私の全記録
ゆっけ書いた人:ゆっけ(現役獣医師)保健所→産業動物臨床→家畜保健衛生所→畜産と、4つの現場を経験。
ワン

ワン

ゆっけさんって、公務員→臨床→公務員→畜産って…けっこう転々としてますよね?不安じゃなかったんですか?

ゆっけ

ゆっけ

めちゃくちゃ不安でしたし、「自分は逃げてるだけでは?」と何度も自分を責めました——でも今は、この回り道が全部、財産になったと言い切れます。

公務員→臨床→公務員→畜産。

履歴書だけ見ると、たしかに「転々としている」経歴です。

今日は、私の3回の転職の「理由・進め方・しくじり」を、全部正直に書きます。

📌 この記事の結論

  • 私は保健所→NOSAI→家畜保健衛生所→畜産と3回転職した
  • 転職のやり方は毎回違った(直接応募・働きながら試験・エージェント
  • 一番のしくじりは**「下調べ不足」と「言い出せない先延ばし」**
  • 「転々としてる=逃げ」ではなかった。経歴は足し算になる
💡この記事でわかること
  • 3回の転職それぞれの「本当の理由」と進め方
  • 新卒で入った職場で感じたギャップと、その原因
  • 「辞める」と言い出せずに苦しんだ話と、そこからの学び
  • 転職で年収はどうなったか(傾向を正直に)
  • 「転々としてるのは逃げ?」への、私なりの答え

まず全体像:私の転職年表

先に、私のキャリアの全体像をお見せします。

職場主な仕事転職の方法
① 保健所(地方公務員)狂犬病予防員として登録・啓発・苦情対応新卒で入庁
② NOSAI(産業動物臨床)牛の診療を1日8〜10件、5年間自分で見つけて直接応募
③ 家畜保健衛生所(地方公務員)伝染病検査・病性鑑定・農場指導働きながら公務員試験を受験
④ 畜産関係(現在)現場と政策の橋渡し転職エージェント経由

こうして並べると、きれいなキャリアに見えるかもしれません。

でも実際は、しくじりと葛藤だらけでした。

順番に話していきます。

① 新卒・保健所:最初のしくじりは「下調べ不足」

私は学生時代から「公衆衛生や行政の分野で動物に関わりたい」と思っていました。

農林水産省を目指して国家公務員試験を受け——不合格

切り替えて、地方公務員獣医師として保健所からキャリアを始めました。

そして、ここで最初のしくじりをします。

入ってから「想像と違う」と気づいたんです。

狂犬病予防員の仕事は、犬の登録、予防注射の啓発、苦情対応。

「動物に関わる仕事」のはずが、実際は事務作業と住民対応がメインの日々

動物と直接触れる時間は、思った以上に少なかった。

ゆっけ

ゆっけ

仕事内容を具体的に調べずに飛び込んだ私の、完全な下調べ不足でした。

いま思えば、1日のタイムスケジュールを現職の人に聞くだけでも、ギャップはかなり防げたはず。

だからあなたには、転職前に「その職場の1日」を具体的に知ることを強くすすめます。

② 保健所→NOSAI:現場への転職は「直接応募」だった

「もう少し現場で動物に関わりたい」。

その気持ちが強くなり、九州のNOSAI(産業動物臨床)に転職しました。

方法はシンプルで、自分で採用情報を見つけて直接応募

産業動物の世界は、犬猫の動物病院と違って求人が表に出にくいんです。

だから「待つ」のではなく、NOSAIや団体の採用ページを自分から見にいくのが正解でした。

転職後は、牛を中心に1日8〜10件・走行距離100kmの診療を5年間。

体力的にはハードでしたが、「自分の手で動物の命に関わっている」という手応えが最も濃い5年間でした。

ワン

ワン

公務員を辞めるのは、怖くなかったんですか?

ゆっけ

ゆっけ

怖かったですが、「安定してるけどモヤモヤし続ける未来」より「やりたい仕事をやる未来」を選びました。

③ NOSAI→家保:一番苦しかったのは「言い出せなかった」こと

3回の転職で、一番の見せ場(=一番のしくじり)がここです。

臨床5年目、体力勝負の毎日の先を考えて、「行政の側から産業動物を支える仕事に戻ろう」と決めました。

戦略は堅実でした。

働きながら公務員試験を受験し、合格という"退路"を確保してから動く。

これ自体は、今でも正解だったと思います。

問題はそのあとです。

合格したのに、「辞めます」が言い出せなかった

産業動物の現場は、どこも人手不足。

自分が抜けたら同僚の負担が増えるのが分かっているから、言うタイミングを逃し続けました。

「今日こそ言おう」と思って出勤して、言えずに帰る。

その繰り返しで、ズルズルと時間だけが過ぎていきました。

ゆっけ

ゆっけ

はっきり言って、先延ばしにしても1ミリも楽になりませんでした。

結局、意を決して切り出したら——拍子抜けするほど、ちゃんと話は進みました。

この経験から言えるのは、ひとつだけ。

言い出す苦しさは、先延ばしした日数ぶんだけ増える。

切り出し方・引き止められたときの返し方には「型」があります。

あのころの私に渡したかった手順を、1本にまとめてあります。

④ 家保→畜産:初めてエージェントを使った

家保の仕事は「現場5割・検査室3割・デスクワーク2割」。

臨床のフィールド感と行政の視点が両方あって、私にはよくハマる職場でした。

そこから現在の畜産関係の仕事に移ったのは、これまでの経験を「現場と政策の橋渡し」に使えるポジションだったから。

そしてこの転職では、初めて転職エージェントを使いました。

使ってみて分かったのは、この3つ。

  • 非公開求人が本当にある(自分では絶対に見つけられなかった)
  • 条件交渉を代わりにやってくれる(自分で年収の話をしなくていい)
  • 在職中でも進めやすい(日程調整を全部任せられる)

1回目の転職(直接応募)と比べると、かかる手間が全然違いました

直接応募が悪いわけではありません。

ただ、「働きながら・バレずに・条件も交渉したい」なら、エージェントのほうが向いています。

そもそも求人サイトと何が違うのか、から知りたい方はこちらをどうぞ。

年収はどうなった?(傾向を正直に)

お金の話も、正直に。

結論から言うと、私の場合は転職のたびに、少しずつ上がりました

「公務員を辞めたら生活が苦しくなる」と思われがちですが、私は下がっていません。

ただし、これは職種の組み合わせと時期にもよるので、「転職すれば必ず上がる」とは言えません。

大事なのは、転職は年収を下げるとは限らない、という事実のほうです。

各職場の1年目のリアルな給与は、それぞれ公開しています。

「転々としてるのは逃げ?」——私なりの答え

最後に、一番伝えたいことを。

転職を繰り返していたころ、私はずっと「自分は逃げてるだけでは」「甘えなのでは」と自分を責めていました。

履歴書の職歴欄が増えるたび、「転々としている」と見られる気がして。

でも、いま振り返るとはっきり分かります。

経歴は引き算ではなく、足し算でした

  • 保健所で行政の動き方を覚えた
  • NOSAIで現場の手応えと農家さんの目線を知った
  • 家保で防疫と検査の裏側を見た
  • だから今、「現場と政策の橋渡し」ができている

4つの現場を知っている獣医師は、業界全体でもかなりレアです。

「どっちつかず」だと思っていた経歴が、そのまま強みになりました。

ワン

ワン

じゃあ、いま「辞めたいけど、逃げかも…」って悩んでる人は、どうしたらいいんでしょう?

ゆっけ

ゆっけ

「逃げかどうか」を悩む前に、その悩みが環境を変えれば解決するものかを仕分けるのが先です。

私が転職のたびに使ってきた考え方を、判断基準として1本にまとめてあります。

まとめ:回り道は、無駄じゃなかった

最後に、もう一度結論です。

  • 私は3回転職し、やり方は毎回違った(直接応募・働きながら試験・エージェント)
  • しくじりは**「下調べ不足」と「言い出せない先延ばし」**——どちらも防げるもの
  • 年収は転職のたびに少しずつ上がった
  • 「転々としてる」は逃げではなく、経歴の足し算だった

いま迷っているあなたの一歩が、何年か後の「財産」になるかもしれません。

私の失敗ごと、参考にしてもらえたら嬉しいです🐾

転職の全体像(STEP1〜5の地図)は、こちらにまとめてあります。

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